災害に強い家づくりの秘訣~リスク回避から構造・設備までトータルで解説~


日本は地震、台風、豪雨など様々な自然災害に見舞われる国です。これらの災害から家族と住まいを守るために、災害に強い家づくりが欠かせません。今回は、災害に強い家を建てるためのポイントを6つの視点から詳しく解説していきます。



立地と土地


災害に強い家を建てる上で最も重要なことは、安全な立地と土地を選ぶことです。


ハザードマップを活用する

国土交通省の「重ねるハザードマップ」や防災科研の「ハザードマップJ-SHIS」を活用すれば、地震の揺れやすさ、津波のリスク、土砂災害の危険性などを把握できます。災害リスクの低い土地を選ぶことが肝心です。またハザードマップでは、過去の災害履歴も確認できます。実際に現地を見て、道路の陥没や周辺の塀の亀裂がないかもチェックしましょう。



地盤調査を行う

ハザードマップ確認後は、実際に土地の地盤調査を行います。地盤が柔らかい低地や水辺、盛土地は避け、しっかりとした地盤を確保することが大切です。地盤調査では、ボーリングデータを参考に地盤の強さや液状化の可能性を把握します。地盤が弱い場合は、しっかりと地盤改良を行う必要があります。



立地条件を考慮する

災害時の避難経路の確保もポイントです。家からの避難場所までの経路を事前に確認し、スムーズに避難できる立地を選びましょう。さらに、災害後の復旧や支援の便を考え、主要道路から離れすぎないよう立地を決める必要があります。

立地・土地選びのポイント
・ハザードマップでリスクを確認
・ 地盤調査と地盤改良
・ 避難経路の確保
・ 復旧・支援の利便性




構造と形状



安全な土地を選んだ次は、災害に強い構造と形状の家を建てることが重要です。



耐震性能を高める

地震に強い家を建てるためには、高い耐震性能が不可欠です。「耐震等級3」以上の耐震性能を備えた家を選ぶことをおすすめします。また、通し柱の本数を増やすなど、耐震構造の工夫を施すことで、さらに高い耐震性を実現できます。



シンプルな形状を選ぶ

家の形状も大切なポイントです。凹凸が少なく、正方形や長方形に近いシンプルな形状の家が、地震に強いと言われています。吹き抜けや大開口、オーバーハングなどを設けず、平屋建てにするのも耐震性を高める有効な手段です。



制震・免震構造を検討する

従来の耐震構造に加え、制震構造や免震構造を採用することで、さらに地震に強くなります。制震構造はダンパーで揺れを吸収し、免震構造は基礎部分で揺れを遮断します。ただし、これらの構造は高価となる場合が多いため、地域の地震リスクなどを勘案して導入を検討する必要があります。




材質と設備


災害に強い家を建てるには、適切な材質の選択と、災害対策設備の導入が欠かせません。


材質の強度を重視する

住宅の材質としては、鉄筋コンクリートやプレキャストコンクリートなどが災害に強いと言われています。これらは非常に高い強度を持ち、地震や風水害、火災にも耐えられます。また、瓦屋根よりも軽量で強固なガルバリウム鋼板の屋根材を選ぶのも良い方法です。屋根が飛んでしまうリスクを抑えられます。



災害時の生活を支える設備を

災害発生時に備え、様々な対策設備を導入することをおすすめします。太陽光発電システムや蓄電池、雨水タンクなどは、停電や断水時でも生活を維持できます。さらに、食料や水の備蓄スペース、薪ストーブ、自家発電機など、災害に備えた設備を設置すれば、より安心して暮らせます。



耐久性と定期メンテナンスも重要

災害に強い家は、長期にわたって高い耐久性が求められます。防腐・防蟻処理を行い、外壁や屋根の劣化を防ぐ素材を使用しましょう。さらに、定期的な点検とメンテナンスを欠かさず、いつまでも家の強度を維持することが大切です。一部ハウスメーカーでは、長期の保証制度を設けているところもあります。




間取りと設計



災害に強い構造と設備を備えた上で、間取りと設計にも災害対策を取り入れることが重要です。



避難経路を確保する

地震発生時の速やかな避難を可能にするため、複数の避難経路を設けた間取りが理想的です。回遊性の高い間取りを選び、外に出やすい動線を確保しましょう。また、寝室から直接外に出られるよう設計することで、がれきに閉じ込められるリスクを下げられます。



シンプルな間取りを心がける

間取り自体もシンプルにすることが、地震に強い家づくりにつながります。大きな吹き抜けや柱のない開放的な間取りは避け、壁や柱が多い方が安全です。家具の転倒を防ぐため、造り付けの収納スペースを設けるのもよい対策です。



各室の配置を工夫する

台所は火災の危険が高いため、寝室から離れた配置が望ましいでしょう。また、備蓄品の保管場所としてパントリーなどを設けるのも有効です。さらに、高齢者や障がい者にも配慮し、玄関や居室へのアクセスを容易にすることで、災害発生時の対応力が上がります。




保険と備え


災害に強い家を建てたとしても、大規模災害の被害は避けられません。そのため、保険への加入など、別の備えも必要不可欠です。


地震保険や火災保険に入る

地震保険に加入しておけば、地震や津波による被害を補償してもらえます。火災保険との併用で、さまざまな災害リスクを軽減できます。保険金額は建物の再建築費用を基準に決め、貴重品の補償についても検討しましょう。



防災グッズを準備する

非常食や飲料水、簡易トイレ、医薬品セットなどの防災グッズを備蓄しておくことが重要です。災害発生時の避難生活を支えてくれます。さらに、ラジオや携帯ラジオ、非常用発電機など、情報収集や通信に役立つ防災グッズも用意しておきましょう。



避難経路と対応を家族で共有する

万が一に備え、避難場所と避難経路を家族で確認しておく必要があります。災害時の行動についても、あらかじめ話し合っておくと安心です。また、近隣の避難場所や一時待機所の位置も把握し、緊急連絡先を共有しておけば、迅速な対応が可能になります。




まとめ

災害に強い家づくりには、立地・土地選び、構造と形状、材質と設備、間取りと設計の各面から総合的な対策が必要です。加えて、保険への加入や防災グッズの準備、家族での共有など、ハード・ソフト両面での備えが欠かせません。地域性や家族のライフスタイルに合わせ、専門家と十分に相談しながら、災害リスクを最小限に抑えた安全な家づくりを心がけましょう。日ごろからの意識と準備が、いざという時に家族の命を守ることにつながります。

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